お知らせ

HOME > インタビュー 一覧 > 『復興と防災への提言ー大型倉庫を防波堤に活用ー』

『復興と防災への提言ー大型倉庫を防波堤に活用ー』

2014.03
復興と防災への提言『大型倉庫を防波堤に』

東日本大震災の発生から3年を迎え、復興への想いを新たにしております。

この度、私は、この震災で得た教訓を防災への取組みに活かすべきと考え、『大型倉庫を防波堤に活用する』という主旨の提言をまとめさせていただきました。

先の震災では、PC構造の建物が駆体を残したことが教訓のひとつです。そこで私は、免震・耐震を実現するPC構造で、かつ高さが40メートル規模の建物からなる大型倉庫を沿岸部に誘致し、防波堤の役割をさせてはどうかと考えています。

10メートルの防波堤を築いても、14メートルの高波が押し寄せれば用を成しません。一方、PC構造の大型倉庫は、大津波の衝撃を一次に受け止め、後背地の公共インフラへのダメージを抑え、作業員や逃げ遅れた地域住民のための津波避難建物の役割も担う事ができるなど、被害を大幅に軽減出来ると考えています。また、ランプウェイ*方式の大型倉庫は電源を失っても機能回復と現場復旧のスピードが速く、震災時に必要な物資があれば、すぐに届ける事も可能です。

私の提言の実現には、いくつかの条件の整備が必要です。第一に「貨物保険の適用」です。現在、多くの保険で津波による貨物の被害は免責事項に含まれます。海水に浸かってしまった商品に対して、保険で安全を担保できることが必要不可欠です。また、倉庫団地は多くの地域雇用を生み出し、地域活性に貢献するため、国と地方自治体が一体となった沿岸地域への倉庫の誘致政策が進めば、企業の決断を大きく後押しすることになるでしょう。

復興と防災の取組みを同時に実現出来る費用対効果の高い提言として、これからも物流の現場から発信して参りたいと思っております。

*ランプウェイ…階上にトラックが直接乗り入れ、荷下ろし作業が可能となる傾斜路。

このページの先頭へ

ページトップ